秋田市の冬、日本海の季節風が運ぶ塩分と車の錆|日照が月約40時間の季節の手入れ
監修:髙濵 良夫(出光リテール販売株式会社 販売部 担当課長)
秋田や由利本荘の冬は日本海からの風が塩分を運び、1月の日照時間が29.2〜39.0時間と短く車体が乾きにくいため錆のリスクが高まります。海沿いを走る方や融雪剤の汚れが気になる方に、冬の洗車や春の下回り点検の方法を解説しており役立ちます。
目次
結論:秋田市の冬は、日本海からの強い季節風が塩分を運び、1月の日照時間が約40時間(出典1)と短いため、濡れた車体が乾きにくく錆のリスクが高まる季節です。海沿いの走行後にはこまめな洗車で塩分を落とし、春先には下回りの入念な点検を行うことが大切です。
1. 冬の秋田市は北西の風が平均5m/s超
秋田市の冬は、日本海からの強い季節風が塩分を運び、車に錆を発生させやすい厳しい環境です。気象庁のデータによると、秋田市の1月の平均風速は約5m/sであり、最多風向は北西です(出典1)。この北西の風は、シベリア方面から日本海を渡って吹きつける冷たい季節風であり、海上の水分や波しぶきをたっぷりと含んだまま陸地へと到達します。

平均風速が5m/sを超えるということは、冬の間は風の強い日が多いということです。風が強い日には、海から巻き上げられた目に見えない微小な海水滴が内陸部に向かって運ばれてきます。車を屋外に駐車しているだけでも、この季節風に乗って飛来する成分が車体の表面に付着しやすくなります。
風によって運ばれた砂粒が車体に吹きつけられることで、塗装の表面には目に見えない微細な傷がつく傾向があります。そこに海からの水分が付着すると、汚れがより強固に絡みつく原因となります。冬の秋田市で車を維持するためには、単なる寒さや雪への対策だけでなく、この強い北西の風が運んでくる物質から塗装面をどう保護するかを考える必要があります。
2. ジョイフル臨海SSで相談できること
当店には、秋田港周辺や新屋などの海沿いを頻繁に走るお客様から、「冬場はすぐに車が白く塩を吹いてしまう」「ドアの下やマフラー周辺のサビが心配」といった切実なご相談が毎日のように寄せられます。当店はまもなく20年を迎える店舗であり、お客様の愛車に対し1台1台丁寧な施工を行っております。EX資格者2名、1級資格者2名が在籍しており、キーパー技術コンテスト秋田県チャンピオン決定戦への出場実績もございます。確かな技術力で、冬の厳しい環境からお車を守るお手伝いをいたします。ジョイフル臨海SSの設備やメニューは、店舗ページでご確認ください。
3. 冬の季節風が海から吹く秋田市の海沿い
冬の季節風が日本海から直接吹きつける秋田市の海沿いでは、車体に付着した塩分が錆を引き起こすリスクがさらに高まります。海から吹きつける風には多くの塩分が含まれており、これが金属部分の酸化を早める要因となります。
国の橋のコンクリートに関する資料によると、飛来塩分の1km換算値の平均は区分B(東北の日本海側など)で0.92mdd、区分Cで0.11mddとされています(出典2)。また、影響を受ける範囲は区分Bにおいて海岸線から700mまでとされています(出典2)。これは橋の設計等に用いられる資料ですが、海沿いの環境における塩分の飛散状況を知るうえでの一つの目安となります。
海の近くを走る日や、海沿いに車を停める日が多い方は、塩分が付いているものと考えて洗車の間隔を決めておくと安心です。車体の塗装に傷や剥がれがある場合、そこから塩分を含んだ水分が浸透し、錆が急速に進行する傾向があります。ドアの下部やフェンダーの裏側など、普段目につきにくい部分ほど注意が必要です。
4. 日照が月約40時間の冬に車体が乾かない
秋田市の気象データ
日本海側の冬のもう一つの大きな特徴は、圧倒的な日照時間の少なさです。厚い雪雲が空を覆う日が多く、太陽の光が地表に届く時間が極端に短くなります。
| 地域 | 1月の日照時間 | 1月の平均風速 |
|---|---|---|
| 秋田市 | 約40時間 | 約5m/s |
※数値は気象庁の平年値(出典1)
気象庁のデータによると、1月の日照時間は秋田市で約40時間(出典1)しかありません。雪と曇天が続く厳しい環境です。
秋田市の冬は日照が少なく、日本海からの湿った空気がもたらす雪によって車が常に濡れた状態になり、錆の進行を早めます。月に約40時間程度しか日照がないということは、1日平均でわずか1時間強しか晴れ間がない計算になります。この日照不足により、雪道を走行して付着した雪泥や、洗車後の水分が、気温の低さと日差しのなさによって長期間そのまま留まります。
車体に塩分が付着した状態で水分が乾かずにいると、塩分が溶け込んだ水溶液が常に金属と接触し続けることになり、錆の発生を著しく早める原因となります。晴れた乾いた日であれば塩分の影響は限定的ですが、常に湿潤な状態が続く環境下では、見えないところで少しずつ車へのダメージが蓄積されていきます。
5. 海沿いの国道7号を走る日の手入れ


融雪剤と波しぶきの二重の汚れ
秋田市内を南北に貫く国道7号を日常的に利用されるお客様からは、「通勤で走るだけで、融雪剤と海からの波しぶきで車がドロドロになる」とよくお聞きします。国道7号は日本海沿いを通る区間があるため、冬に走る日は海からの風に加えて、路面凍結を防ぐために散布される融雪剤を含んだ雪泥も車に付きます。
海からの自然な塩分と、人工的な融雪剤という二重の塩分にさらされるため、濡れた雪泥が車体にこびりついたまま放置すると、汚れと塩分が塗装面に長く滞留します。融雪剤と塩分への備えについては、融雪剤・塩害から車を守るコーティングの必要性でも解説しています。
洗車の手入れを楽にする方法として、ガラス被膜とレジン被膜の二層構造を持つ「ダイヤⅡキーパー」や「クリスタルキーパー」などのボディガラスコーティングを施工しておくことが挙げられます。これらのコーティングは、塗装表面の微細な凸凹を埋めて平滑化するため、汚れや塩分を含んだ泥水が塗装に直接固着するのを防ぐ役割を果たします。
国道7号を走った日は、できるだけ早く高圧洗浄機やたっぷりの水を使って、車体の表面や下回りに付着した雪泥を洗い流すことが重要です。コーティングが施されていれば、強い水はじき効果により、水洗いだけでも汚れがスムーズに落ちやすくなります。
6. 春に下回りを点検する順番

高圧洗浄と目視点検のポイント
長く厳しい冬が終わり、雪解けが進む春先は、車にとって一年で最も入念な手入れが必要な時期です。冬の間に蓄積した汚れや塩分をしっかりとリセットしなければ、気温の上昇とともに隠れていた錆が一気に進行する恐れがあります。
春の手入れは、まず下回りの徹底的な洗浄から始めます。高圧洗浄機などを利用し、タイヤのホイールハウスの内側、サスペンション周り、マフラーの周辺などにこびりついた泥や融雪剤の跡を念入りに洗い流します。下回りは普段見えにくいため、泥の塊が落ちるまでしっかりと水を当てることがポイントです。
下回りの洗浄が終わったら、ボディ全体の洗車を行います。冬の間に付着した鉄粉や水アカ、ミネラル分の汚れを落とし、コーティングの状態を確認します。もし水はじきが鈍くなっている場合は、新鮮なレジン被膜に入れ替えるメンテナンスを行うことで、再びガラスのような透明感と強い水はじきを取り戻すことができます。
最後に、明るい場所で車の下回りをのぞき込み、目視で点検を行います。マフラーの継ぎ目や金属パーツの角などに赤茶色の錆が発生していないかを確認します。早期に錆を発見できれば、進行を食い止めるための処置を早めに行うことができます。プロの目で状態を確認してもらいたい場合は、秋田市の店舗一覧からお近くの店舗を探して相談してみるのも一つの方法です。
冬に付いた塩分は、春の下回り洗浄と点検で一度落としきっておきましょう。
7. よくある質問
8. 出典
この記事の監修
髙濵 良夫
出光リテール販売株式会社 販売部 担当課長
資格:コーティング技術1級資格者(EXキーパー資格者)
弊社中国カンパニーでKeePer施工と施工者育成に従事。
現在は、KeePer全社推進・KeePer LABO推進業務に従事。
