市原の臨海部で車に付く鉄粉|降下ばいじんの実測と、ザラつきの確かめ方
監修:髙濵 良夫(出光リテール販売株式会社 販売部 担当課長)
市原の臨海部では降下ばいじんにより車に鉄粉が付着してザラザラになるため、専用の方法で除去しコーティングで保護することが大切です。市原市内で屋外駐車をしており、洗車しても車のボディのザラつきが取れずに悩んでいる方に役立つ記事です。
目次
結論:市原の臨海部に車を停めていると、工業地帯からの降下ばいじんによってボディに鉄粉が付着し、ザラザラになることがあります。ザラつきが気になった際は、専用の方法で鉄粉を除去した上で、コーティングによって塗装の表面を保護することが大切です。
1. 京葉臨海工業地帯と市原の降下ばいじん(千葉県の測定)
工業地帯から飛来する降下ばいじん
市原市の沿岸部には、京葉臨海工業地帯が広がっています。この地域には多数の工場やコンビナートが集積しており、生産活動や物流の過程で大気中に微小な粒子が放出されることがあります。これらの粒子のうち、自重や雨によって地上に落下するものを「降下ばいじん」と呼びます。
降下ばいじんには、土ぼこりやすすのほか、金属の加工や摩擦によって生じる鉄粉などが含まれる傾向があります。風向きや気象条件によっては、これらの降下ばいじんが工業地帯から内陸の住宅街や駐車場へと飛来し、車に降り注ぐ原因となります。
市原市内の測定データ
千葉県は、大気環境の状況を把握するために県内各地で降下ばいじんの測定を行っています。2022年度の測定結果(出典1)によると、市原市内の4地点における降下量は以下の通りです。
| 測定地点 | 降下ばいじん量(t/km²/月) |
|---|---|
| 八幡 | 3.4 |
| 姉崎 | 2.2 |
| 奉免 | 2.2 |
| 郡本 | 1.8 |
| 県内35地点の平均 | 4.0 |
※数値は2022年度の実測値(出典1)
この数値は、1km²の面積に対して、1ヶ月間に何トンのばいじんが降下したかを示しています。千葉県内35地点の平均値である4.0 t/km²/月と比較すると、市原市内の測定地点の数値は平均を下回っています。しかし、姉崎や八幡などの地域でも、1ヶ月に1km²あたり数トンのばいじんが降り注いでいるという事実があります。
微小な粒子であるとはいえ、これだけの量が絶えず大気中から降下しているため、屋外に車を停めていると、ボディにばいじんが蓄積していくことになります。
2. 姉崎店で相談できること
姉崎店の設備やメニューは、店舗ページでご確認ください。
3. ボディのザラつきが鉄粉かどうか確かめる方法

車のボディがザラザラする原因
洗車をして汚れを落とした後でも、ボディの表面を触るとザラザラとした感触が残っていることがあります。このザラつきの原因は、主に塗装面に固着した微細な異物です。異物にはいくつか種類があり、樹液、虫の死骸、道路のアスファルトから跳ね上げられたピッチやタール、あるいは近くで塗装作業が行われた際の塗料ミストなどが考えられます。
そして、臨海部の工業地帯周辺で気にしておきたいのが、降下ばいじんに含まれる鉄粉です。鉄粉は非常に硬く、鋭利な形状をしていることが多いため、1度塗装に突き刺さると通常の洗車では簡単に落ちなくなります。
セロハンフィルムを使った確認手順
ボディのザラつきの原因が鉄粉であるかどうかを確かめるには、人間の指先の感覚を利用した簡単な方法があります。素手で触るよりも、薄いフィルムを隔てて触ることで、微細な突起をより敏感に感じ取ることができます。
具体的な手順は以下の通りです。
- まず、車をシャンプー洗車し、泥や砂などの表面の汚れをしっかりと洗い流します。
- タバコの箱を包んでいるような、透明で薄いセロハンフィルムを用意します。
- セロハンフィルムを指先に巻き付けます。
- フィルムを巻いた指で、洗車後の乾いたボディの表面を優しく撫でるように滑らせます。
このとき、指先に「チクチク」「引っかかる」といった硬い感触があれば、塗装に鉄粉が刺さっている可能性が高いと言えます。一方で、ネバネバとした感触や、柔らかい突起を感じる場合は、樹液や虫の死骸など、別の異物である可能性があります。
鉄粉の付着を放置すると、サビが発生して塗装の奥深くまで進行してしまう恐れがあります。詳しくは、鉄粉除去の方法とコーティングへの影響|放置するとどうなる?の記事も参考にしてください。
4. 姉崎・八幡の周辺に停める車で起きること

駐車環境と鉄粉の蓄積
姉崎や八幡といった地域は、京葉臨海工業地帯に近い場所にあります。県内平均を下回る地点であっても、屋外に停めている限り、車に降下ばいじんが少しずつ降り積もります。
車に降り積もった鉄粉は、ただ乗っているだけではそれほど問題になりませんが、水分と結びつくことで厄介な存在に変わります。夜露や雨が降ると、ボディ上の鉄粉が酸化し始めます。鉄が錆びる過程で膨張し、車の塗装面に深く食い込んでしまうのです。1度食い込んで固着した鉄粉は、カーシャンプーで強く擦っても落とすことはできません。
屋外駐車におけるリスク
とくに、屋根のない駐車場に車を停めている場合は注意が必要です。風に乗って飛来するばいじんを遮るものがないため、ボディ全体に鉄粉が付着しやすくなります。また、雨や夜露にさらされる頻度も高くなるため、鉄粉が錆びて塗装に固着する進行も早まる傾向があります。
このような地域での駐車環境の違いによる影響については、駐車環境(屋外・青空・屋内)とコーティングの選び方で詳しく解説しています。また、ご自身の車にどれくらい鉄粉が付着しているか気になる場合は、市原の店舗一覧から近隣のプロショップを探して状態を確認してもらうことも1つの方法です。
5. 鉄粉取りの頻度とコーティングの関係

鉄粉除去の必要性
市原の臨海部のように、降下ばいじんの影響を受けやすい地域で車を維持する場合、定期的な鉄粉の除去作業が必要になります。鉄粉を取り除くには、化学反応で鉄粉を溶かす専用の鉄粉除去剤や、物理的に異物を絡め取るトラップ粘土(洗車用粘土)を使用します。
しかし、トラップ粘土を使用した鉄粉取りは、塗装の表面を粘土で擦る作業であるため、どうしても微細な摩擦傷が入ってしまう傾向があります。頻繁に粘土掛けを繰り返すと、塗装の艶が失われたり、くすみの原因になったりすることがあります。
コーティングによる保護効果
そこで重要になるのが、鉄粉を除去した後の塗装表面を保護することです。コーティングを施工することで、塗装の上に犠牲被膜を作り、鉄粉が直接塗装に突き刺さるのを防ぐ効果が期待できます。
例えば、クリスタルキーパーやフレッシュキーパー、あるいはさらに厚みのあるダイヤⅡキーパーなどのガラスコーティングを施工しておくと、被膜の滑りやすさによって鉄粉が乗りにくくなります。万が一鉄粉が付着した場合でも、コーティング被膜の上に留まるため、次回の洗車や鉄粉取りの際に比較的簡単に落とせるようになります。
鉄粉取りの頻度は、駐車環境や車の使用状況によって異なりますが、ボディを触ってザラつきが気になり始めたタイミングが1つの目安です。コーティングを施工している車であれば、コーティングのメンテナンス時期に合わせて鉄粉の付着状況を確認し、必要に応じて除去作業を行うことで、塗装へのダメージを最小限に抑えながら美しい状態を長く保つことができます。
6. よくある質問
7. 出典
- 千葉県 降下ばいじん測定結果(千葉県、2026年10月閲覧)
この記事の監修
髙濵 良夫
出光リテール販売株式会社 販売部 担当課長
資格:コーティング技術1級資格者(EXキーパー資格者)
弊社中国カンパニーでKeePer施工と施工者育成に従事。
現在は、KeePer全社推進・KeePer LABO推進業務に従事。
