キーパーのAメンテナンスとBメンテナンスの違い|どちらをいつ受けるか
監修:髙濵 良夫(出光リテール販売株式会社 販売部 担当課長)
キーパーのAメンテナンスは表面のレジン被膜のみを入れ替え、Bメンテナンスは下部のガラス被膜を整えた上でレジン被膜を入れ替える作業です。施工後のお手入れ時期を迎え、車の保管環境や被膜の傷み具合からどちらを選ぶべきか迷っている方に役立ちます。
目次
結論:キーパーのAメンテナンスは表面のレジン被膜のみを入れ替える作業であり、Bメンテナンスは下部のガラス被膜を整えた上でレジン被膜を入れ替える作業です。
1. Aは表面のレジン被膜の入れ替え、Bはガラス被膜を整えてから入れ替え
コーティングを施工した後の美しさを維持するためには、定期的なお手入れが欠かせません。キーパーのBメンテナンスは、1層目のガラス被膜を整えてから、2層目のレジン被膜を入れ替える作業です(出典4)。キーパーコーティングの多くは、性質の異なる複数の被膜を重ねる多層構造を採用しています。例えば、ダイヤⅡキーパーやEXキーパーなどは、ベースとなる下層に中密度のガラス被膜を配置し、その上層にレジン被膜を重ねる構造です。ガラス被膜は透明感のある深い艶を生み出し、上層のレジン被膜は水シミの原因となるミネラルの固着を防ぐ役割を担っています。

車を長期間使用していると、一番外側にあるレジン被膜が紫外線や酸性雨、走行中の排気ガスなどの影響を受けて少しずつ傷んできます。この傷んだ表面の被膜を新しくし、コーティングの性能をよみがえらせるのがメンテナンスの役割です。
公式の案内によると、キーパーのAメンテナンスは2層目のレジン被膜を入れ替える作業です(出典4)。表面の被膜だけを新鮮な状態に戻すため、比較的手軽にコーティングの性能をリフレッシュできます。
一方、キーパーのBメンテナンスは前述の通り、表面のレジン被膜だけでなく、その下にあるガラス被膜の微細な傷みや汚れを修正した上で新しいレジン被膜を重ねます。そのため、より深い部分から被膜の状態を改善することが可能です。定期的に適切なメンテナンスを受けることで、コーティングの持続期間の目安を長く保つことができます。
2. 作業時間の違い(ダイヤⅡ・EX・アイアン)
AメンテナンスとBメンテナンスでは作業工程が異なるため、施工時間にも違いがあります。Bメンテナンスはベースとなるガラス被膜を整える工程が追加される分、Aメンテナンスよりも作業時間が長くなる傾向があります。
各メニューの作業時間の目安
| メニュー名 | Aメンテナンス | Bメンテナンス |
|---|---|---|
| ダイヤⅡキーパー | 約1時間30分〜(出典1) | 約2時間〜(出典1) |
| EXキーパー | 約2〜3時間(出典2) | 約4〜5時間(出典2) |
| アイアン・プロテクトキーパー | メンテナンス 約2時間(出典3) |
ダイヤⅡキーパーのメンテナンスの場合、Aメンテナンスが約1時間30分からであるのに対し、Bメンテナンスは約2時間からとなっています(出典1)。また、EXキーパーのメンテナンスでは、Aメンテナンスが約2〜3時間、Bメンテナンスが約4〜5時間と、より長い時間が必要です(出典2)。アイアン・プロテクトキーパーのメンテナンスは約2時間と案内されています(出典3)。
同じメニューでもBはAより長く時間をみておく必要があるため、どちらを受けるかを予約の前に決めておくと、当日の予定が立てやすくなります。
3. どんな状態ならBか(傷み・駐車環境)
AメンテナンスとBメンテナンスのどちらを受けるべきかは、車の保管環境や被膜の傷み具合によって変わります。

屋内駐車が中心で、屋根のあるガレージに車を停めている場合や、定期的にこまめな洗車を行っている場合は、コーティングへのダメージが比較的少なく抑えられます。このような良好な状態が保たれている場合は、表面のレジン被膜のみを入れ替えるAメンテナンスで十分に性能を維持できることが多いです。
一方で、屋外駐車が中心で紫外線や雨風の影響を常に受けやすい環境にある車や、洗車の頻度が少なく汚れが蓄積しやすい状況にある場合は、表面のレジン被膜だけでなく、下部のガラス被膜までダメージが及んでいる可能性があります。
特に札幌のように雪の多い地域では、冬の間の環境が車に大きな負担をかけます。冬の道路にまかれる融雪剤や、春先の泥跳ね、雪解け水に含まれる汚れなどは、コーティング被膜にダメージを与える要因となります。このような過酷な環境下で水はじきが鈍くなっていると感じたり、ボディの艶が少し落ちてきたように感じたりする場合は、ガラス被膜を整えてから入れ替えるキーパーのBメンテナンスが向いています。
厳しい冬を越えた春のタイミングで、現在の駐車環境やお手入れの頻度を考慮しながら、AとBのどちらにするかを選ぶことが大切です。
4. プレミアム仕様のメンテは窓・ホイール等も入れ替える
ダイヤⅡキーパーやEXキーパーなどのメニューには、ボディ以外の細部まで徹底的にコーティングを施す「プレミアム仕様」が存在します。このプレミアム仕様を施工している場合、定期的なメンテナンスの際にもボディ以外のパーツの被膜がしっかりとケアされます。
公式の案内によれば、プレミアム仕様のメンテナンスでは、ボディに加えて、ステップ・ホイール・窓ガラス・レンズ・無塗装樹脂パーツの被膜を入れ替えます(出典1)。
車の美しさはボディの塗装面だけで決まるものではありません。ボディのコーティングが美しく保たれていても、足元のホイールにブレーキダストがこびりついていたり、窓ガラスの被膜が劣化して水はじきが悪くなっていたりすると、車全体の印象が暗く見えてしまうことがあります。プレミアム仕様のメンテナンスを受けることで、細部にわたる被膜をトータルでリフレッシュし、施工当初のような均一な美しさを取り戻すことが可能です。特に、無塗装樹脂パーツなどは白ボケしやすい部分であるため、定期的な入れ替えが外観の維持に大きく貢献します。
5. メンテの時期を忘れない工夫
コーティングのメンテナンスは、メニューごとに受け直す時期の目安が決められています。しかし、日常生活の中で次回のメンテナンス時期を正確に覚えておくのは意外と難しいものです。
メンテナンスの時期を忘れないためには、いくつかの工夫を取り入れるとよいでしょう。まず、施工時に受け取った書類を車検証と一緒に保管し、施工日とメニュー名をすぐ確認できるようにしておくのが有効です。また、施工した日にスマートフォンのカレンダーへ、次のメンテナンス時期の少し前に通知が来るよう登録しておくと、予約のタイミングを逃しにくくなります。札幌では冬を越えたあとの洗車のついでに、時期を確認する習慣をつけるのもよいでしょう。
日々の洗車やお手入れの方法については、コーティングのメンテナンス完全ガイド|施工後のケア方法も参考にしながら、美しい状態を長く保つ工夫を取り入れてみてください。正しいケアを続けることで、次回のメンテナンス時にも良好な状態を保ちやすくなります。定期的な洗車は、被膜へのダメージを軽減する基本となるため、無理のない範囲で継続することが推奨されます。
6. 施工後1週間〜1か月の「施工確認」
キーパーコーティングを施工した後には、被膜がしっかりと定着しているかを確認するための「施工確認」という制度が設けられています。

公式FAQによると、施工後1週間〜1か月で施工店に来店し「施工確認です」と伝えると、洗車をして被膜の状態を確認する流れになっています(出典4)。この施工確認は、コーティングが本来の性能を発揮しているかをプロの目でチェックする重要な機会です。
施工直後の初期段階で状態を確認し、洗い残しや被膜の異常がないかをチェックすることで、その後の長期的な維持管理がより確実になります。施工確認の詳しい内容や手順については、キーパー公式のFAQページで案内されていますので、コーティング施工後は忘れずに利用するようにしてください。適切な時期に確認を受けることが、美しいボディを保つ第一歩となります。施工から時間が経つ前に、一度店舗へ足を運ぶことをおすすめします。
西野5条SSの設備やメニューは、店舗ページでご確認ください。
7. よくある質問
8. 出典
- ダイヤⅡ KeePer(KeePer技研株式会社、2026年10月閲覧)
- EX KeePer(KeePer技研株式会社、2026年10月閲覧)
- アイアン・プロテクト KeePer(KeePer技研株式会社、2026年10月閲覧)
- よくあるご質問(KeePer技研株式会社、2026年10月閲覧)
この記事の監修
髙濵 良夫
出光リテール販売株式会社 販売部 担当課長
資格:コーティング技術1級資格者(EXキーパー資格者)
弊社中国カンパニーでKeePer施工と施工者育成に従事。
現在は、KeePer全社推進・KeePer LABO推進業務に従事。
